こんにちは。店長の伊藤です。
今回は少し毛色の違うネタをご紹介。唐辛子がテロ対策などの防衛兵器として開発されていたというお話です。
「いくらなんでもそれは…」と思うかもしれませんが、これ、本当の話なんです。
防衛兵器に激辛唐辛子・ブート・ジョロキア!
インド防衛研究開発機構(DRDO)実験室は、インド人もビックリの辛さを誇る唐辛子を使い、手榴弾やその他の防衛兵器の開発プロジェクトを実施していました。
発表されたのは2009年。使用されたのは、当時すべてのスパイスの中で最も辛いとギネス認定されたブート・ジョロキアです。
開発の発表があったとき、防衛隊の代表者は次のように話しています。
「我々はすでに世界一辛い唐辛子を混ぜて手榴弾の実験を行っている。そして、これまでに、実験はかなりよくいき満足できるものである」。
満足できるものである!
この一言は、「手榴弾」という映画でした見たことのないアレを思い浮かべると怖い話に聞こえます。しかし、その一方で別の捉え方もできることに気が付きました。「辛み」を利用しての兵器は、相手を殺傷することなく無力化できるということ。つまり、人命を尊重する心が作り出した産物と位置付けることができるのではないでしょうか?
上級科学者であり、DRDOの生命科学課の責任者R.B.スリヴァスタヴァ氏は、次のように話しています。
「我々はまた、ブット・ジョロキアが兵士の体温を維持するために、食品に組み入れられるべきだという科学的な照明を見つける試みを行っている」。
世界中に多くの調味料が存在するとはいえ、食卓のお供から健康管理、さらにテロ対策まで網羅しているのは唐辛子くらいのものでしょう!
ちなみに、ブート・ジョロキアのスコヴィル値は1,001,304。ギネス記録を塗り替えられたメキシコのレッドサビナは577,000なので、ほぼ2倍の辛さということになります。
「人命を尊重する心が生み出した」なんて言ったばかりですが、間違っても攻撃されたくないものですね(笑)
余談ではありますが、2017年現在の世界一辛い唐辛子は「ブート・ジョロキア」ではありません。ギネス記録が塗り替えられたのは2013年。スコヴィル値3,000,000を誇る「キャロライナ・リーパー」に王座を奪われてしまいました。
唐辛子の辛さランキングは、別のブログでご紹介しています。興味のある方はぜひ読んでみてください!
▼【2017年最新版】激辛唐辛子ランキング