こんにちは。唐辛子の伝道師・伊藤です。
「健康が一番」とはよく言ったものですね。自分自身が健康そのものならばスルーしてしまう言葉ですが、体調を崩したりけがをしたりすると、健康であることのありがたみを痛感する。誰にでも覚えがあることではないでしょうか?
唐辛子は栄養が豊富な食材です。以外に思う人もいるかもしれませんが、そもそも江戸時代には漢方として重宝されていました。唐辛子に新陳代謝を高める効果があることは有名ですが、主にこの代謝アップがさまざまな健康サポートをしてくれます。
その他にも「唐辛子ダイエット」なんて言葉もよく耳にするようになりましたので、その辺りも併せてご紹介していこうと思います。
塩分の摂取量を抑えられる可能性がある
以外に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか? 唐辛子に塩分の摂取を抑える効果がある可能性が、科学的な調査で示されています。研究を行ったのは中国の研究グループ。学会誌「Hypertension」上で発表された研究によると、辛い物を食べることが脳に作用し、塩分摂取を無理なく行えるということです。
唐辛子の辛みの素となっている成分「カプサイシン」。本ブログを読んでくださっている方にはお馴染みの単語ですね。調査対象となったのは600人を超える中国の人々。辛味と塩味の好みと、塩分摂取量の関係を調べたところ、辛味を好む人は塩分摂取量が少ないという結果が出ました。さらに、辛味を好む人は、塩味を好む人よりも血圧が低かったそうです。
血行・血流をよくする
カプサイシンには、代謝をよくして体を温める効果があります。体が温められると血管が拡張し、血行促進につながります。唐辛子成分の入った温湿布なども、同様の働きを持っています。
冷え性の改善
唐辛子を食べるとポカポカと体が温かくなりますね。前述しましたが、これはカプサイシンの効果のひとつ。カプサイシンを摂取することが脳神経に作用し、体を温めてくれます。血行促進・血流改善の作用もありますので、一時的に体温を上げるのみならず、抜本的な冷え性改善にもつながります。
ただし、カプサイシンには発汗を促す作用もあります。かいた汗をそのままにしておくと体温を下げてしまいますので、注意が必要です。
ダイエットサポートとコレステロールケア
カプサイシンを摂取→アドレナリンが分泌→代謝がアップ→脂肪を分解しやすくなる! ということで、近年では「唐辛子ダイエット」なる言葉がささやかれています。また、脂肪の分解と併せてコレステロール値の上昇を抑えてくれる効果も報告されています。
ですが、唐辛子を食べただけで目に見えるダイエット効果があるとは断言できません。オススメとしては有酸素運動を取り入れることですね。別のブログで詳しく紹介していますので、併せてこちらもご覧ください。
唐辛子ダイエットの本質に迫る!ホントに痩せるの?痩せないの?
食欲増進
少量のカプサイシンは胃を適度に刺激し、胃液や唾液の分泌を活発にしてくれます。この働きが食欲増進につながるわけですが、唐辛子が刺激物であることに変わりはありません。食べ過ぎは胃腸の粘膜を荒らすことにつながりますので、多量の摂取は控えるようにしましょう。
唐辛子は美味しく、文字通り料理のスパイスになるため食欲が増します! とも言えるかもしれませんね!
美肌効果とアンチエイジング
ビタミンA、ビタミンE、ビタミンCが豊富に含まれる唐辛子。これら成分には、活性化酸素の増加を抑える働き、抗酸化作用があります。アンチエイジングに敏感な方は耳にしたことがあるでしょう。
加えて、新陳代謝を高めるカプサイシンの効果は、皮脂の分泌を調整する働きがあります。抗酸化作用と皮脂の酸化を防ぐ働きとがと相まって、肌をキレイにする効果が期待できるというわけですね。
疲労回復
唐辛子に含まれるビタミンE。細胞の酸化を防ぎ、たまった疲労物質の排出を促す効果があります。さらにカプサイシンの効能により、新陳代謝を高めることで、疲労回復や疲れにくい体づくりをサポートしてくれます。
むくみ改善
血行が促進されるメリットは、体のむくみ改善にも効果があります。体の部分的なむくみは血行不良による影響が多いため、血行・血流の促進により改善されると考えられています。「ふくらはぎがむくむ…」なんて困りごとを抱えるOLさんは、ぜひ一度試してみてください!
大切なのは摂取量! 食べ過ぎには注意が必要!
唐辛子は健康にいい! というご紹介をしてきましたが、善し悪しは摂取量の問題が大きいと言えます。これは唐辛子に限らず、すべての食べ物に共通することですね。
唐辛子の伝道師・伊藤としては、唐辛子の悪い部分はあまりご紹介したくないというのが正直なところなのですが…。書いておかなければなりますまい!唐辛子を食べ過ぎると何が起こるのか? こちらも併せて読んでいただければと思います。
口が痛くなります!
まぁこれは…当然と言えば当然ですね。唐辛子をたくさん食べると、舌どころか口全体が痛くなります。場合によっては口が痛いどころでは済まないケースもあります。
世界一辛い唐辛子キャロライナ・リーパーを食べた日にはもう大変です。その様子がよく分かる私のブログがありますので、ご興味のある方は読んでみてください!
【激辛イベント】第1回激辛交流会を開催しました! ~アジアンフード&バー バグース ~
胃腸が荒れます
大量に唐辛子を摂取すると胃腸の粘膜が傷ついてしまいます。先ほどご紹介した「食欲増進」とは表裏一体。あくまでも大切なのは適度な摂取量を保つということになりますね。
下痢になります
激辛料理を食べた後にお腹の調子が…。という経験はありませんか? 適量ならば腸の働きを活発化させるカプサイシンですが、過剰に摂取すると胃腸の粘膜を痛めてしまい、下痢になってしまう恐れがあります。まぁこれは唐辛子に限らず、何を食べても同じことですけどね。
息切れします
原因はアドレナリンの分泌。アドレナリンは交感神経を優位にして体の機能を一時的に高めてくれますが、その働きのひとつとして心拍数や血圧を上昇させます。
そうすると心臓などに負担がかかって酸素が足りなくなり、息切れを起こしやすくなってしまいます。
味覚障害になる可能性も
味覚とは「甘み」、「塩味」、「うま味」、「酸味」、「苦味」のことを指し、そもそも「辛味」というのは「痛覚」です。唐辛子を食べて辛いと感じるのは、舌に痛みを感じているからに他なりません。
辛い物を食べると、脳が体を守るためエンドルフィンという物質を作って体を守ろうとします。これは麻酔のような働きがあり、エンドルフィンが働いている間は、味を感じづらくなってしまいます。辛い物が大好きで大量に摂取し続けていると、味覚がして麻痺してしまう可能性があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 激辛料理が好きな方も健康でいたい方も、食べるときの過剰摂取には気を付けるようにしましょう!
ではまた。